皆さま新年あけましておめでとうございます。
本年も西生寺をどうぞよろしくお願い申し上げます。
この一年がどうか良い年になりますように…。
新年は住職と元気よく「雪かき」でスタートしました(積雪20cm)。
お正月の「おてら通信」は毎年恒例、檀家総代さんより「丑年(うしどし)豆知識」を
「タイ旅で出会った牛」と共にご紹介いたします。
(上の「干支の切り絵」も檀家総代さんの作品です)
(檀家総代今井文幸さん似顔絵)かなり似ています。
**********************************
★がっちり、ゆったり、こつこつのイメージの「牛」とは?
(タイ、チェンマイの「銀細工寺」の干支より)
牛は古くから人類の貴重な財産と考えられ、神または神の使いとしてあがめる風習があります。
古代オリエントで牛をとらえて農耕儀礼の聖獣としたのが家畜化の始まりで、その後
牛肉食や酪農を目的とする飼育文化や放牧、そして役牛としての農耕や運搬作業が広く行われ
てきました。宗教的理由で旨い牛肉がタブーな地域もあり、かわいそうな気がします。
牛は反芻(はんすう)動物で、一度呑み下して消化器系に送り込んだ食物を口の中に戻して、
咀嚼(そしゃく)し直し、再び吞み込みます。食物の栄養の吸収効率が上がるそうです。
牛の舌の味蕾(みらい)は人の5倍もあり、味覚で毒のある草などをより分けて食べています。
また、国の重要無形民俗文化財の闘牛として新潟の山古志や小千谷の「牛の角突き」は有名です。
★丑年(うし年)生まれの人の性格は?
(タイ北部ナーンの寺院で。痩せたコブ牛が乗ったちょっと変わった門)
○正直で温厚な性格であり、頭の回転が良く、面倒見のよい人が多いので、
リーダーとして頼られることも多いです。そこで天狗になったりすることもありません。
○我慢強く、粘り強く目標を達成していきます。そして他人や周囲の影響を受けないで
自分の理想と能力によって物事を行うことができます。
ただし、これは本人が納得してやっていることなので、他人の助言には耳を貸さない傾向
があり、頑固で意地っ張りな面も持っています。そしてひとたび我慢の限界に達すると
突然怒り出し、止まらないこともあります。
○自分の仕事を家族を大切にします。特に、女性は伝統的な内助の功で、
子供の教育をとても重視しています。
★丑年生まれの有名人は?
(河原で草を食むコブ牛。ナーンの牛はみんな痩せていた)
芸能人では矢沢永吉、武田鉄矢、石橋貴明、哀川翔、田原俊彦、宮沢りえ、GAKTO、
篠原涼子、上戸彩、山下智久、杉咲花、平野紫耀などがいます。
スポーツ界ではイチロー、白鵬、宇野昌磨などで、オバマ大統領も丑年です。
(のどかな時が流れる夕暮れのナーン。対岸の小屋は海の家みたいな茶屋)
**********************************
いかがでしたか?干支を意識するのも正月休みくらいでしょうか。
私と牛の思い出はただひとつ。
無邪気な子供の頃に千葉のマザー牧場へ行って「乳しぼり体験」をした事です。
ようやく私の番になり胸の高まりをおさえながら、
乳をしぼる椅子に座って恐る恐る牛のお乳を握ったとたん、
これまでいい子にしていた牛が突然動いて私の顔の真ん前でおしっこタイム。
恐怖と失望で乳をしぼるどころじゃなくなった悲しい思い出です。
「もう二度と乳しぼりはしない」
と心に決め今日までずっと守り続けています。
今年も「おてら通信」を気ままに更新いたしますのでどうぞよろしく。