駐車場の受付寺務所が「冬期閉鎖」をしてから丸一日を母屋で過ごす日々が始まりました。
新年に向けて、毎年恒例のお寺の仕事の数々が年内いっぱい続きます。
お年賀の品物準備、来年の予定表作り、諸堂の大そうじ、年忌繰り出し、
神棚そうじ、松飾り、お供え餅、年始会の準備等、
次から次ですが、
現在取り組んでいるのは「新年の御札作り」です。
新年用に「御日待」「御祈祷」「御守護」の3種の御札を準備します。
「御日待(おひまち)」とは「豊作を願い、良い日和になりますように」という意味です。
どれも住職の手作りで毎年必要な枚数を作ります。
(御守護札を作る様子)
奉書(ほうしょ)用の和紙を五角形に折りたたんで「お札の形」を作る作業のあと、
明治?大正?いつぐらいから使っているのかも不明なくらい
古い「御守護」と彫られた木版に墨を塗ってペタンと押していきます。
そして最後に朱の印を押して完成です。
この「新年の御札」は、元日の朝に住職が御祈祷をしてから檀信徒のみなさんに配ります。
海から吹きつける北風と灰色の空から降ってくる雪。凍てつく寒さが身に沁みます。
山手では初雪にして大雪。いっきに真冬の様相を呈してしまった新潟ですが、
厳しい冬は始まったばかり。
いろいろな意味で「どうか安全な冬を」と願いつつ、母屋にこもりお寺の仕事を進めています。
(初雪の朝、お寺の駐車場に除雪車が登場しました)