昨年の今ごろの『おてら通信』を見るとすでに新緑が盛りで、早くも住職が境内の竹やぶで
「タケノコ堀り」をしてたくさんの収穫があったという話が紹介されていて驚きました。
(竹の子を掘る去年の住職)
もしかただ単に見落としているだけじゃないかと今、念のためにタケノコ掘りの竹やぶに行って
穴が開くほど地面を見回しましたが全く1本もタケノコの姿はありませんでした…
今年は季節が遅いのかな?いや違うかも!
たぶん昨年が稀にみる大豊作だったから今年は「裏年」でタケノコが出ないのかもしれません…
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ということで新緑も始まり清々しい植物の息吹をふんだんに浴びてリフレッシュ満喫の西生寺です。
暖かくなり境内に植えこんだ植木やら雑草やらのさまざまな花が次々と咲きはじめ、
このままひとりで見てるだけではもったいないので『おてら通信』で紹介したいと思います。
それでは『新緑と花々を巡る境内散歩』、
「受付寺務所」と「宝物堂」前からスタートしましょう!
【ソメイヨシノ】
「受付寺務所」と「宝物堂」前に1本あるソメイヨシノ。
今年も存在感たっぷりに美しく咲いてくれましたのでまずはその様子を。
今年の開花は4月7日(月)で満開は4月11日(金)でした。
そして宝物堂をはさんで両脇に今年も「紅白」ができました。
左側の白いのがこぶしで、右側が桜です。
駐車場のど真ん中に立ちこの光景を眺めると「今年もこの時期が来たんだな」って思える、
私にとっては春の風物詩です。
(こぶし)
そして今の桜の様子は最終段階?
花吹雪が路面に積もりピンクの絨毯になっていてそれもまた風情があります。
【梅の木】
「客殿」と「庫裡」の玄関前にある梅の木。
数年おきの3度にわたる雪害で枝が全て折れてしまい満身創痍の「幹の棒」だけになってしまい2年目の春です。
1年間で随分と細い枝が生えて四方八方に伸び、
その枝から去年よりさらに花の数を増やしてほぼ桜と同時期にようやくの開花を迎えました。
がんばって咲いてくれてとても嬉しいです。
去年の開花の様子
今年の開花
じつは今年1月の新年会の時に檀家総代さんに「この梅もう切ったら?」と言われて
「ダメです!梅たんだから!」とつい口走ってしまったんです。
そしたら総代さん、
「梅たんならダメだわー」
って言ってくれた事がめちゃくちゃ嬉しかったことを思い出しました。
切らないで良かった!
【木蓮】
客殿参道の入り口にある「結界門」からよく見える位置に一本の木蓮の木があります。
石段を登って開ききった花がたくさんついた木蓮の前に立つと、
辺り一帯が花の甘い良い香りで充満していてまるで南国にいるような懐かしい幸せな気分になりました。
(今冬は病気の猫ファーストで大好きなタイにも行かなかったしね)
【シャクナゲ】
「弘智法印即身仏さまの修行のお姿の立像」から「弘智堂」へ向かう石段の途中に、
ここ数日でいっきに開花を始めたシャクナゲがあります。
手毬のように花が丸まって華やかに咲くゴージャスで見応えのある花です。
【樹齢800年大銀杏】
弘智法印即身仏さまをお祀りする「弘智堂」前にそびえ立つのが天然記念物「樹齢800年大銀杏」です。
ドカ雪や暴風を乗り越えて今年も小さな小さな葉っぱがいっせいに芽吹き始めました。
小さくてもちゃんと葉が「イチョウ型」なのがカワイイ。
【春モミジ】
ご本尊さまをお祀りしている「阿弥陀堂」前に春に赤く色づくモミジがあり、
私は勝手に「春モミジ」と呼んでいます。グラデーションが目をひく美しさ。
新緑の緑と赤のコントラストが綺麗です。
この「阿弥陀堂」脇から長いスロープを下るとスタート地点の「宝物堂・受付寺務所」に戻ってきます。
最後にどうしても紹介したい花が「宝物堂」裏エリアに咲いています。
そろそろ花の時期の終わりを迎えている「椿」と「山茶花(さざんか)」です。
花枯れの冬のあいだロングランで繰り返し咲いてくれて殺風景な冬景色に華を添えてくれてありがとう~~
【椿】
手のひらほどもあるでっかい椿です。
【山茶花(さざんか)】
以上、境内ぐるりと一周『新緑と花々を巡る境内散歩』でした。
ほんと若葉が眩しい今頃からしばらくの季節は一年で一番好きです。
不快な蚊も湿気も猛暑もない爽やかな風も心地よく
きっと極楽浄土の気候ってこんなんじゃないかしら。
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そしていよいよ今年もGWが始まります。
GW中の祭日(4/29,5/3,4,5,6)は即身仏拝観は終日可能となっています。
(最新情報は「休観カレンダー」をご覧ください)
元気いっぱいの自然と心癒されるたくさんの仏さまと住職と私と猫で
張り切って皆さんのご参拝をお待ちしております。
よろしくお願いします。