暑い上に梅雨明けから蒸し蒸しが一向に引かず
「高温多湿」でかなり過ごしにくかった8月も終わりました。
今年の夏もですが、どこにも行かずにお寺でバタバタと過ごして9月です。
どこにも出かけないなら出かけないなりにも‶何か‶はありまして、
この夏「なにそれー!知らんかったー!」と驚きの連続( ゚Д゚)で
無知だった私をワクワクさせてくれた出来事を紹介したいと思います。
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大雨で大きくしなり垂れ下がって境内の道を邪魔していた1本の真竹(マダケ)を見た時、
「なにか変、この竹なにか変だわーーー」
と思ったんです。
色が枯れているようだし、いや、でも葉っぱは緑だぞ、
なんか見た事もない稲穂みたいな麦みたいなものがフサフサしていて。。。
「なんだろう??ちょっと変わった竹だなあ?」
と思ってネットで調べたら、なんとこのフサフサは「竹の花」でした。
「えーーー!竹って花が咲くんだ!!!」
という事実がまず1度目の驚き( ゚Д゚)だったのですが、
竹に花が咲くのは大変珍しくめったに見られない現象だそうです。
しかも、その開花サイクルが他の植物に比べるとものすごい長期すぎて心の準備のないまま2度目の驚き( ゚Д゚)!
タケノコ料理が楽しみなしっかりと太い孟宗竹(モウソウダケ)の開花は約60年周期。
(孟宗竹)
今回花をつけたマダケの開花はさらにロングな120年周期!!だそうです。
(マダケ。孟宗竹よりだいぶ細い)
ちょっと待って120年前といえば…
明治時代後期、
日露戦争の真っ最中、坂の上の雲。
世界最強のバルチック艦隊に日本海軍がTOGOターンで劇的勝利とか、
大陸では二〇三高地の攻防で日本陸軍とロシア軍が激闘を繰り広げ乃木将軍ピンチという時代
どうやらそんな時代に境内のこのエリアのマダケは開花してそれ以来の開花らしい。。。
私の中で「なにこれーーー!」が「凄くない\( ‘ω’)/!!」に変化した瞬間です。
で、開花した竹はどうなるのかと続きを読みましたところ、
開花した竹本体はその後、枯れて朽ちて倒れてとりあえず一生を終えるのだそうです。
何で開花すると枯れるのよーー?な3度目の驚き( ゚Д゚)!
しかもじつは一帯の竹林の全てが根で繋がっているので
そのエリア全ての竹林が枯れてしまうという事実も判明しちょっと待っての4度目の驚き( ゚Д゚)!
ということは回りの竹も似たような事になっているって事??
おおーーーやっぱり全部ではないけど確かに花が咲いているわーーー!!
さらに広範囲に見まわして見ると、
15メートルほど離れたエリアでなんだかちょっと葉が少ない感じのマダケ群団を発見!
まさかねえ…
でもなんだか怪しい…
カメラをズームして見たところ…
やだーーーー!やっぱり竹の花が咲いていました!
嘘じゃなかった5度目の驚き( ゚Д゚)!
しかし、
枯れた色の稲穂っぽいフサフサは正式に言うと「完ぺきな花」というわけではない事も判明。
どういうこと?
じつは糸のような花(おしべとかめしべ?)が
稲穂っぽい部分から垂れ下がって開花する時が本当の開花ということらしい。
垂れ下がる??何じゃそれーな6度目の驚き( ゚Д゚)!
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「本当の竹の花が咲く瞬間をこの目で見てみたいっ!!」
そう強く思ったものの、
境内のマダケはこれから本当の花が咲くのかすでに咲いた後なのかは分かりません。
とにかく粘り強く毎朝の観察を続けることにしました。
そして…
ついに‶その時‶が訪れたのです。
たった1日だけの「竹の花の開花」に立ち会うことができました!!
自分すご~~~い
コレです!じゃ~~ん✨
📷を思い切りズームしてピントがちょっとぼやけてしまうくらいに
はかなく小さな糸みたいのが稲穂っぽいフサフサから垂れ下がっています。
「おおおーーー👀コレが完ぺきな竹の花かあ…」
(感動。。。)
(余韻。。。)
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竹はじつはイネ科の植物なので稲穂っぽい花が咲くのは当然で、
どんなに立派に育っても‶木ではなく草‶なので年輪がなく節のみで切っても空洞なんだそうです。
へえ竹って草だったんだ!!
知らんかったーー!!7度目の驚き( ゚Д゚)~~
今後も竹の経過観察を続け、何か動きがあったらご報告したいと思います。
(できれば枯れ果てて再生するまでを追いたいけどかなり長期になりそう)
このようにこの夏はとっても珍しいモノを境内で見させてもらい、
どこにも出かけなかったけど大満足な夏でした。