新潟県全域に「竜巻注意報」が出た日、見たこともないような見事な入道雲が新潟市上空を覆っていました。
竜巻はゴメンだけど少しはスコールが来るかなと思ったら市内だけで寺泊は空振り。がっかり。
(これぞまさしく雲の峰!)
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何度も高温のフェーン現象に見舞われ、かれこれ1か月以上もまともな雨が降らない今年の新潟。
「梅雨明け10日」どころか「梅雨明け40日」というウソみたいな話。
「干ばつと猛暑の影響」は日を追うごとに深刻になっていて、
西生寺でも境内の樹木が赤茶に焼けたり、落葉の季節でもないのに変色して落葉したり
先代寺庭の園子ママが大切に育ててきた紫陽花までが
あっちもこっちも次々と枯れ始めてしまって心が痛むばかり。
(毎朝の水くれにも限界があって無残に枯れてしまった紫陽花)
地元野積の村からも
「キュウリだのナスだの夏野菜が全部枯れた」
「生き残っているサツマイモも水不足で実がちっとも太らない」
「この暑さで米が心配」
「こんな夏は初めてだ。いったいどうなっているんだ」
という悲痛な声がお山まで伝わってきます。
(お彼岸の頃に収穫を迎える村の田んぼ。奥の防風林の向こうは砂浜と日本海)
少しは秋の気配を感じたい9月ですが、
9月に入ったからといって「秋雨前線で大地が潤い厳しい暑さに区切り」がないのが今年の新潟。
残暑厳しく夏が終わったとは決して言えないけれど とりあえず8月が終わったので
「今年の夏はなにか面白いことあったかな?」と考えてみました。
と言っても相変わらず今年の夏もどこにも行かず
炎天下の境内を行ったり来たりの日常生活で終わってしまいましたから派手な思い出は皆無です。
そんな中でいちばん「おおおおーーーー!!」と思ったのがこちら。
葉巻のように器用にクルクルと筒状に丸められた葉っぱ。
毎年、夏に強風が吹いたりすると1つ2つと地面に落ちています。
持ってみると明らかに葉っぱだけではない‶重み‶があってきっと中に何か入ってるヤツです。
そして今年初めてアップで見てみたのですが、さらに驚くべき事が判明!
分かりますか?
手術の縫合みたいに、何かの繊維で葉っぱの巻き終わりの端っこが丁寧に閉じられています。
もう中になにかいるのは間違いないのだけど
そもそも中に入っていながらどうやって「密閉」しているの?
葉巻風筒状ハウスを作ってから中に入って両端を閉じてるわけ?・・・ナゾは膨らむばかり。
何年ものあいだ、地面に落ちたコレを拾って‶怪しい重みを感じながら‶
「いったい中には何がいるわけ?いないわけ?ああ葉っぱを開封してみたい!!」
という衝動にかられていたのですが、
どうしてもどうしてもその先の一歩を踏み出す勇気が出なかったんです。
だって見ちゃいけないようなとってもキモイのが入っていたらどうします?
ドロドロした液体が手についてめちゃくちゃ臭かったらどうします?
いやいや、
「キモくてもドロドロ臭くてもいいから開けてみたいっ!!」
と機は熟し?今年の夏のある朝、わたくし、ついに「決行」いたしました。
特に‶重みを感じるヤツ‶を選りすぐり、
恐る恐る縫合の部分をプチプチさせながら開けてみると…
おお
おおおーーーーっ 君ちゃんだったのかーーー
中身の主はキモくもドロドロ臭くもない、初めて見る幼虫とフンでした。
ついに長年のナゾが解けてスッキリ。もうそれだけで私にとって今年の夏は大成功ですよ(?)
他人には分からないだろうなこの達成感、本当に勇気を出して行動してみて良かった!
(後で画像検索で調べたところ、ハマキガ科の幼虫のようです)
芋虫嫌いな方スミマセン、以上でした~
【おまけ】:「夏のおおおーーっ第2位」
この夏、境内ではこんなのも拾いました~
カマキリの子供が脱皮した抜け殻。
こっちは本当にカワイイ♡のだけど‶勇気‶が必要じゃなかったから第2位。
(妹が「ビーチで日光浴するセレブみたい」と言っていました)