西生寺の年中行事「大般若祈祷会」および「水子合同供養祭(施餓鬼法要)」が予定通り
7月15日(金)に勤修されました。
当日の午前中に真っ暗な空からバケツの水をひっくり返したような容赦ない土砂降りの雨が降り続いた時には
「西生寺も終わったな」
と、とてつもない失望感に苛まれましたが、
行事の始まる直前のお昼すぎから奇跡的に雨は上がりほっと胸をなでおろしました。
お天気が不安定にも関わらず来山されて法要にご参加いただいた方や
事前にお申込みをいただきました皆さま方、誠にありがとうございました。
篤く御礼申し上げます。
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※当日のスケジュールはこちら
【日時】:7月15日(金)
【会場】:西生寺客殿
【時間】:午後1時半~会場受付(庫裡)
午後2時「大般若祈祷会」
午後2時半「水子合同供養祭(施餓鬼法要)」
午後3時半終了
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2019年以来となる3年ぶりに参拝者を招いての‶通常開催‶となった今年の大般若でしたが、
ここにきてまさかの新型コロナウィルス感染急拡大!!
予約制ではないので当日どれほどの参拝があるのか見当もつかず、
正直、参拝が大勢過ぎても感染が心配だしかといって少なすぎても寂しい…という心境でした。
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午後2時の法要開始に合わせて午後1時すぎに「受付帳場」担当の檀家総代さんなど3名が来山。
組寺の僧侶の皆さんも続々と集合(3年ぶりの懐かしい面々)、
檀信徒や村の参拝の方等々
皆さん密にならい程度にちょうど良い感じにお越しになりいよいよ大般若会がスタートしました。
まずは午後2時より諸願成就を祈祷する「大般若(だいはんにゃ)祈祷会」です。
大勢の僧侶により大般若経600巻を手分けして、
大般若ならではの独特な作法と迫力のある声で1冊ずつ次々と転読していきます。
そして 午後2時半過ぎ、ご先祖様や水子精霊を供養する「施餓鬼法要」が始まりました。
お申込みをされた全ての方の申し込み内容やお名前が手書きされた御塔婆を見ながら、
住職が1枚1枚丁寧に名前を読み上げていきます。
御塔婆を読み上げた後も読経が続きます。
午後3時半過ぎに施餓鬼法要は終わり、住職の〆の挨拶で今年の大般若も無事に終わりました。
最後に来山された方に今日の法要で御祈祷をした「大般若の御札」をお配りして皆さま帰路につかれました。
参拝者、受付帳場の檀家さん、そして組寺の僧侶の皆さんすべてがお帰りになった後
法要のあいだ奇跡的に持ちこたえていたお天気が怪しくなりスコールみたいな雨が降り始めました。
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毎年恒例7月15日の「大般若」ですが2年続けて一般参拝を中止、
無参拝規模縮小で法要を執り行っていたため3年ぶりの通常開催はなんだかとっても緊張しました。
久しぶりに客殿に響き渡った、僧侶10名で読み上げる「大般若経600巻」の
あの独特で迫力満点のパフォーマンスと御利益のある経典の梵風で、
世の中や自分自身の中にある様々な邪気を祓(はら)えたようなスッキリした気持ちになりました。
第7派とかまだまだ気が抜けない感じの世の中ですが、
少しずつでも平常に戻りつつあるのを実感しましたし、またそうあって欲しいと願います。
(7月15日。雨に濡れ静かに佇む水子地蔵さまたち)