芳醇な香りを放ちながら真っ白な大輪の花を咲かせる
泰山木の蕾(つぼみ)が日に日に成長を続けている5月下旬、
フランスから仕事で来日中の甥っ子が、日本(岐阜県中津川市)での幼馴染であり
仕事のパートナーでもある大親友の数ちゃんと一緒に西生寺にやってきました。
ふたりとも昨年11月以来の来山です。
仕事やプライベートで日本に来るとどんなに忙しくても
必ず西生寺に顔を見せに来てくれる良く出来た甥っ子♡。
今回の来山の目的は、
ふたりで立ち上げた会社「タカラプロジェクト」で取り扱う商品
(日本未入荷の輸入自然派ワイン)の東京での売り込みを始める前に、
弘智法印即身仏(弘智さま)にお参りをして仕事の成功を祈願する事。
(フランスヨーロッパ各地の小さなワイン農家巡りで甥っ子が探し当てた自然派ワインは、
コロナ禍でのコンテナ不足に加え、ウクライナ情勢で燃料代高騰、円安と数々の困難
を乗り越えて海路を4カ月もかけて3月31日、無事日本に到着!)
それと東京滞在で忙しくなる前に自然に囲まれた田舎の山寺でだっくらと過ご…
せるはずもなく、
タンタン(叔母)の私から境内整備の肉体労働をいつも言いつかってしまう2人なのでした。
今回も「君たちにしかできない境内整備の案件」を
事前にじっくりと甥っ子と打ち合わせをしておいたので
午前9時過ぎに西生寺に到着した時点でふたりはすでにやる気満々の装備でした。
(左が甥っ子の水上貴翔、右が親友の数ちゃん。数ちゃん、地下足袋は初めて履いたそう)
(タビーもさっそくお出迎え。ん?カレーパンの匂いがするニャ)
このふたりじゃないと務まらない仕事とはいったい何かな?
それは伐採して歩道脇に放置されたままになっていた「丸太の移動」で~す。
春に境内樹木の「冬囲い」を外す作業が終わった庭師さんが
「ついで仕事」で境内の枯れた松数本をチェンソーで切ってくれたのですが、
切り倒した丸太をあまりにも無造作に遊歩道脇に放置したまま庭師さんはお帰りになり…(笑)
天翔園へ上る道の景観がかなり残念なことになっていたのです。
(景観ぶち壊し事例①)
(景観ぶち壊し事例②)
(景観ぶち壊し事例③。ああ、道祖神さまが~~~~何てこった~)
そんな矢先のふたりの来山だったので渡りに船
「待ってました!!」とさっそくひと仕事してもらうことになりました。
そしたらこの子たち動くわ動くわ、驚きで言葉も出ないほどの怪力ぶりを発揮。
野生モードを刺激されたのかタビーまで一緒になって丸太の集積地へ誘導します。
「こっちこっち!」
さすが幼馴染の大親友だけありぴったりと息の合ったチームワークで
2時間もしないうちに次々と丸太が運び出され、あっという間に山積みになりました。
住職の夫は「人力だけでは丸太は動かせない」と言い張っていたけどこのふたりの手にかかれば朝飯前、
驚異の怪力パワーのお蔭でご覧の通り遊歩道の景観美は復活しました~。
ズレ落ちていた道祖神さまもこのとおり♡すっきり元の位置に。
見てください、道祖神さまのこの安堵の表情。
30歳男子の怪力なのか
貴翔と数ちゃんコンビの怪力なのか
とにかく人間の身体能力をフルに使い
ケガや疲労、腰痛なんかまったく気にしないで
生き生きと思うがままに体を動かせるふたりがとっても眩しかったです。
西生寺に少し早い夏休みが訪れたような爽やかで賑やかで気持ちの良い2日間でした。
貴翔、数ちゃんありがとう。
またおいで。
(丸太運びの後に西生寺恒例の‶どぶさらい‶までさせられているふたり)