9月です。
蝉しぐれは元気いっぱいだし強い日差しと高温多湿ぶりはまだまだ夏とも言えるけど、
夜になると虫たちが奏でる澄んだ音色のハーモニーと心地良い涼しさに秋の気配も感じる…
そんな「季節の変わり目の西生寺」の境内の様子をお伝えいたします。
咲く花も少ないこの時期の境内を鮮やかに彩っているのが宝物堂横の「サルスベリ」。
数年前に根に除草剤がついてしまってから元気がなくなり心配していた
サルスベリだけど今年ようやくピンクの花が咲きました。
(咲いてくれてありがとう)
野仏エリアには彼岸花よりも一足先に「キツネノカミソリ」が2株だけ咲きました。
ほんとうに彼岸花にそっくりなのですけどキツネノカミソリなんて名前がユニーク。
そして秋のお彼岸に食べる「おはぎ」の由来にもなっている
秋の花「萩」がいつの間にか咲き始めていました。
白もあります。
秋と言えば「実がなる」というイメージ。
ということで「粒系の実」その1。
大きな樹木の枝葉全体がこの粒系の実に覆われています。
完熟すると真っ黒な実になります。
「粒系の実」その2。
こちらの木も粒々の密集度は負けていません。
境内どこにでもある木です。
続いて「さや系の実」。
蔦(つた)。えだ豆みたいです。
藤棚の「藤」は、そら豆のような立派なさやがいくつもぶら下がっています。
そして「THE実」って感じのヤツも。
「椿」の実。
境内に1本ある「甘柿」の実もだんだん大きくなり…
熟すまで待ちきれないケモノが夜な夜な現れて「青い柿」を食べる音が聞こえる季節になりました。
「カリッ、カリッ、サクッ」
暗がりで姿も見えぬまま‶モノを食べる音‶だけがクリアに響くのでかなり不気味です。
音が聞こえた翌日、路面には歯型や爪痕のついた食べかけの柿がコロコロと転がっていました。
実の表面に大きな爪痕が5つ付いているのを見るとやっぱりハクビシンでしょうか。
そして「実りの秋」の代表格と言えばお米。
永代供養墓「天翔園」から眺める日本海と地元野積地区のいつもの田園風景です。
(永代供養墓「天翔園」からの景色)
‶米どころ新潟‶に暮らしているとお米や稲作がとっても身近です。
ド素人の私でもだんだんと分かってきたのですが、
新潟県での(もしかして全国も?)お米の収穫時期はざっと「4段階」に分かれています。
新潟の代表的な食用米の銘柄と共に紹介しましょう。
🍃極早生品種(ごくわせ)お盆の頃に収穫。 ※新品種「葉月みのり」
🍃早生品種(わせ)9月初旬に収穫。 ※定番「こしいぶき」
🍃中生品種(なかて)9月お彼岸頃から収穫。 ※主力「コシヒカリ」
🍃晩生品種(おくて)10月に入ってから収穫。 ※高級米「新之助」
収穫時期をずらすことは一極集中を避けることでもあるので、
数が決まっている農作業の人員や機材のやりくりがしやすく
コストカットにもなり、水害や台風などのリスク分散のメリットがあるそうです。
いかがでしたか。
ムシ暑かったり肌寒かったりと今の時期は気温の差が大きいので皆さんも体調に気をつけて
自分の身の回りに夏の名残りや小さな秋を見つけてだっくら心豊にお過ごしください。
(コツコツと回収した私の好きな泰山木の実。成長過程で落下したヤツ)
(落下しなければ赤い種が実るけど今年は咲いた花12輪の全部が落下)