境内に1本しかない柿の木から地面に落下したピンポン玉ほどの青い柿の実数個をめぐり、
昨晩早くもハクビシン2、3匹のフンガフンガキイキイ熾烈に争う声が聞こえてきた西生寺です。
そしてそして8月に入り新潟県にもようやくの梅雨明け宣言!
いやあ長かったです。
6月23日の梅雨入り宣言からひと月以上も続く高温多湿のじめじめで
あらゆるものがカビてしまうんじゃないかと思われた矢先にようやく梅雨明けとなりました。
これからはいよいよ本格的な炎天灼熱の暑い毎日が始まります。
皆さまも熱中症などにはお気をつけて暑い夏を安全にお過ごしください。
(梅雨が明けた1日の朝に撮った天翔園からの風景。眼下には村の田んぼと日本海が広がります)
暑い夏といえば今年もいよいよ
ご先祖さまたちが我々の世界へ里帰りをする「お盆」がやって参ります。
お盆の準備の始まりといわれる8月1日には、
初めてお盆の里帰りをするご先祖さまのための法要「新盆会」が執り行われました。
簡単にいうと慣れない旅路でご先祖さまが迷子にならないように「頑張れー」とエールを贈る法要です。
(法要の様子)
(法要の後には住職によるお説教タイム。お盆についてのお話しでした)
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このように8月に入ると「新盆会」の他にもお盆を迎えるためのいろいろな準備を始めます。
まずは「定番のお盆準備」を簡単にご紹介したいと思います。
➡最初に「盆道(ぼんみち)作り」。草を刈ったりのお墓そうじをします。
➡8月7日は「磨き盆」。お仏壇の仏器を磨いたりお仏壇を綺麗にお掃除する日です。
➡そしてお盆中に精霊棚にお供えをする仏花、果物やお菓子、盆アイテム、故人の好物などの買い出し。
➡最後に「精霊棚作り」。お盆の間ご先祖さまがだっくらと過ごされる大切な場所です。
ちなみに下の図は本山(智積院)より「ごく一般的な精霊棚の図解」です。ぜひご参考に。
このような準備をしてばっちり整えて8月13日、
あの世から我々の世界へ「待ちに待った里帰り」をされるご先祖さまをお迎えしてお盆が始まります。
西生寺では13日~15日の「お盆の棚経」を前に、
お盆前日の12日午後より境内に点在している縁のあるお墓や野仏さま数十を
お経を唱えながらお盆の花‶黄色のオミナエシ‶を入れた手作りの💐花束をお供えして回ります。
(毎年、私担当のお墓用花束作り)
(西生寺歴代住職のお墓)
(裏山に点在する野仏さま。ひとつひとつがお墓です)
だいたい毎年こんな感じで「お盆の準備」をすすめていきます。
最後に「お盆の過ごし方(心構え)」です。
ご先祖さまがいない人はこの世には存在しません。たとえお仏壇や精霊棚がなくても心の中で
ご先祖さまや亡くなった方を想いながら「ありがとうございます」と感謝の気持ちで存在を身近に感じたり、
時に自分を見つめ直したりしてお盆の特別な3日間を過ごしましょう。
私もそうですがお盆期間中、お仕事で忙しい方も心には感謝の気持ちを忘れない3日間にしましょう。
もちろんお墓がある方はお墓参りもしましょう。
皆さんそれぞれのスタイルで良いお盆をお迎えくださいませ~~
(天翔園合祀墓より、静かに西方浄土を眺める当山の御本尊「阿弥陀如来」を模した石像)