殺風景な冬景色に彩を添える、蠟梅(ろうばい)が今年も宝物堂の裏にひっそりと咲いています。
木に近づく前から辺り一面にふんわりと甘い良い香りが漂っていて思わず深呼吸、朝から幸せ気分。
日本海側の厳しい冬、少ない日照時間や震える寒さの中でも
美しくたくましく凛と咲き誇る上品な黄色の花に毎年パワーををもらっています。
一方、同じ時期、常夏タイの乾季に咲く同じく黄色の花がこちら。
ラーチャプルック。原色イエロー!タイの国花です。
南国太陽の強い日差しを燦燦と浴びて元気いっぱいに咲き誇っていてもうTHEタイ!って感じです。
黄色といえば、タイのお供えの花は鮮やかな黄金色のマリーゴールドです。
南国タイは鮮やかな原色がよく似合う国です。
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さて、2020年2月あたりから始まった新型コロナウイルス感染拡大ですがようやく規制がなくなり、
昨年あたりから「4年ぶりの○○」のフレーズをよく耳にするようになりましたが、
私もついに4年ぶりに「タイ1カ月のひとり旅」を解禁いたします!
いつものタイ北部チェンマイを拠点に4,5泊ずつ田舎町に滞在しながらのんびりバスで北部一帯を周遊します。
(北部のほとんどが山岳地帯なのでバスは山を縫うようにぐるぐる&山越えのアップダウンを繰り返しながら進みます)
(中国、ラオス、ミャンマー、タイの国境線を流れカンボジア、ベトナムへ続く私の大好きなメコン河)
(毎晩、メコン河川敷に涼しくなる夕方からオープンするローカル桟敷レストラン。対岸はラオス)
ギリギリセーフで帰国した2020年3月以来ですのでぴったり4年ぶりです。
1990年から毎年1度は必ずタイに行っていたので、4年間もタイに行かなかったことは本当に初めてです。
タイ北部の各町にあるお気に入りのホテルやゲストハウスが、
新型コロナの影響でどこもかしこも休業してしまっていて残念に思っていたら、
昨年夏あたりから続々と再開していて嬉しい限りです。
(朝食にセルフで目玉焼き焼き放題の居心地最高のチェンライのゲストハウスも再開!)
いろいろ町の様子や市場の様子、お寺の仏さまの様子など気になる事だらけの今回の訪タイですが…
(4年前にチェンマイの常宿の横にオープンしたタビーそっくりキャラのランドリーは健在かな?)
(あん?)
(25年ほど前からの知り合いソムチャイさんはトゥクトゥク運転手をまだしているかな?)
だけどやっぱり一番気になるのは
「お気に入りの味のあのお店が、あのおかず屋さんがちゃんとやっているのかな?」
という1点に絞られます。
どの国でもその国、その地域でしか食べることが出来ない逸品料理がありますが、
私が恋しいタイの料理の数々もそんな逸品です。
日本では見かけないタイでしか食べられないディープなタイ料理。
日本のタイレストランの人気定番メニューとは全く違う「タイ北部の郷土料理」を中心に
「早く食べたい私の大大大好きなディープタイ料理」の数々をご紹介します。
(画像だけではきっとあまり「食べたいなーー」とは思えないかもです)
どうぞ~~
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☆彡「タムマクア」(焼きナスのハーブスパイス和えディップ。ゆで卵添え)
この料理に絶対欠かせないのが固ゆで卵。
卵の白身で辛味をマイルドにしながら黄身でコクを増しつつもち米と一緒に食べます。
4年ご無沙汰で一番食べたい料理を聞かれたら、私はこの「タムマクア」と答えます。
(私がいつも買うお店はバナナの葉に包んでくれます。追加でゆで卵も買ってとにかく美味い)
タムマクアにゆで卵をセットで最初に考えた人、天才です。
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☆彡「ナームタップ」(豚レバーの超すっぱ発酵ドロドロ。揚げニンニク乗せ)
(発酵した強烈な酸味とレバーのコクがクセになりとにかく美味い。鮒寿司に匹敵する旨さ)
タイ北部の郷土料理はこのような「発酵系の茶色いドロドロ料理」が多数存在します。
どれも主食のもち米に合う味付けでとっても美味しくて私は「ドロドロ」と呼んでいるけど、
少しずつ料理名も教えてもらってきちんと覚えていつかドロドロ料理のアルバムを作りたいです。
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☆彡「ジョーパッカード」(発酵した菜の花系の青菜とタマリンドの肉入り汁物)
(煮込み具合とちょい酸味の味が最高で毎日飲んでもちっとも飽きない。とにかく美味しい)
塩漬けして発酵した青菜(たい菜)を使った新潟中越地方の郷土料理「煮菜」を思い出させる逸品。
菜っ葉をトロトロに煮込んであり、ニンニクが効いた深い味で「タイ北部のお味噌汁」かな。
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☆彡「ミエンカーム」
(甘ダレと干しエビ・ココナツ・ライム・ショウガ・玉ねぎなど多種の薬味を葉っぱに包んで食べる)
えぐみが全くないミエンという葉で包むタイ定番の不思議なおつまみ。
各食材の薬味といろんな食感が複雑にMIXされつつもそれぞれがしっかり主張していて
「日本の料理にはない料理だな」と食べていていつも思います。
(酸っぱくて甘くて香ばしくてカリカリして。。。乗せ乗せ巻き巻きが止まらない。とにかく美味い)
タムマクアやジョーパッカードと同じく甲乙つけがたい逸品。ビールと最高に合う。
あらかじめ葉に包んで串に刺して売っている場合も多いけど、やっぱり自分で食べる時に包むのが美味しいです。
(お店の人が手際よく包んで、2本10バーツ(40円)で売っていました)
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☆彡「カームー」(豚足の煮込み)
(コラーゲン凄すぎてウソじゃなく翌日のお肌がぷるぷるになります)
タイでは定番のおかずで辛くもないし日本の煮つけのような安心の甘醤油煮込みで食べやすい。
日本だと豚足の煮込みってそんな気軽に食べられるような料理ではないですよね。
そう思うと「どんどん食べておかないと」ってつい思ってしまいます。
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☆彡炭火串焼き
(タイ語で串「~本」を「マーイ」と言います。「マーイラタウライ?」で「1本いくら?」です)
日本にありそうでないのがこの「タイ版焼き鳥(豚)」。
タイの串は各店秘伝のタレに付け込んだ鶏や豚の各部位を香ばしく炭火で焼いているので、
肉の内部まで味がついていてとっても美味しい。砂肝も捨てがたいが味付きレバーも最高!
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☆彡乾季の果物「柿フルーツ」
私が勝手に「柿フルーツ」と呼んでいる、柿のような味がして柿のような種がある甘い果物。
タイは本当に果物が安くて美味しいので、滞在中は外で部屋でと毎日果物をたくさん食べます。
この果物はキウイみたいに簡単に皮がむけて、その後カービング風に「カットする」のがポイントです。
(私作。これで種を気にせず食べられます。一度覚えるとこんな風に簡単にカットできます)
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あと、昔から私は密かに国内外問わずに
「日本と世界のかっぱ系えびせんの袋コレクション」をしていますので、
タイのかっぱ系えびせんの見たことない商品発掘やタイカルビーの新作も旅の楽しみになっています。
登下校の児童相手の屋台や、ド田舎のバス乗り場の売店とかが「レアもの発見」の穴場です。
(超レア)
あと何げに「4年ぶりの機内食」めちゃ楽しみです。
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タイも日本と同じく食料品、日用品、レストラン、宿泊、サービスに対して値段が上がっています。
さらに「円安バーツ高」による割高感が相当なもので滞在する日本人にとっては
「ダブルの物価高」になっていてとっても切ないですが、
もうこればかりは仕方ありませんから上手にやりくりして旅します。
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ということで『おてら通信』はしばらくお休みいたします。
4月の寺務所オープンあたりに更新したいと思いますので皆さまどうぞよろしく。
それでは行って参りま~~す(@^^)/~~~
(どこだったかタイ北部のエレファントキャンプでの1枚)