少しずつですがようやく境内のモミジの紅葉が始まりぐっと秋が深まってきた西生寺です。
開花が遅れていたツワブキも素朴で可憐な黄色の花がたくさん咲き始めました。
夜な夜なハクビシンが食べにくる境内に1本ある甘柿は、今年はほとんど実をつけずに紅葉となりました。
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さて11月1日(水)より24日(金)まで、
越後一宮「弥彦神社」で63回目となる日本最大規模の『弥彦菊まつり』が盛大に開催されています。
同時に新潟県の紅葉スポットとしてすっかり有名になった『やひこもみじ谷』のライトアップもはじまり、
週末は渋滞も発生したりしてなかなかの盛況ぶりのようです。
たしかに色とりどり豪華絢爛な‶観賞の菊‶も素晴らしいのですが、
やはりこの時期旬を迎える‶食べる菊‶が住職も私も好きです。
新潟で‶食べる菊‶といえばシャキシャキ感が最高の「カキノモト」ですねー
で、先日、檀家さんより自宅の畑で栽培した新鮮なカキノモトを頂きました。
ただ頂くのではなくて面白いなあと思うのが毎年「物々交換」なんですよ。
自宅の畑の肥料にするために、時期になるとお寺のケヤキの落ち葉をもらいにきます。
(3割ほど落葉したかな、境内駐車場のケヤキの原生林)
我々はケヤキの葉が落ちあげるまでとりあえずは、このように駐車場の端に集めて山積みにしておきます。
この落ち葉と去年のこの落ち葉を肥料にして育てたカキノモトとを交換するのです。
微生物や菌で落ち葉が腐葉土になって畑の土を肥やして作物が実るわけですが
自然の循環ってすごいなあーと思います。
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で、頂いたカキノモトは新鮮なうちに寺務所でさっそく花びらをむしります。
ポイントは全部むしらないこと。
これくらいで止めておくと苦味が和らぐと昔、園子ママに教わりました。
花びらをむしり終わったら、沸騰したお湯に酢を少々入れてカキノモトを投入、
ほんの1分もしない程度に軽く湯がいて冷水にさらします。
かつお節でシンプルにお浸し、
エノキとあえて甘酸っぱい出汁をたっぷりと、
擦りたてのすりごまを大量に入れた濃厚な胡麻和えが好きです。
(六箇山工房のカナメさん作、ガラスの器に盛り付け)
詳しくは知りませんが‶菊は食物繊維も豊富で栄養もありとっても体に良いそう‶で、
「好きな食べ物がが体に良い」という大変うれしい食材でもあります。
昨日より庭師さんが入り境内樹木の「冬囲い」がスタート、
ぼちぼち冬支度が始まった西生寺からでした~
【おまけ】:この秋で「おてらねこ」12年目突入の飼い猫タビー♀
最近タビーが朝ごはんの後いそいそと何処かに姿を消し…
日中も音沙汰なく「愛想がないなあ、何かある!」と思って
こっそりタビーの消えた方角を目で追って泳がせておいて時間差で追跡したんですよ、
そしたら客殿奥地の暗い部屋の積み上げた座布団の上で…
めっちゃだっくら快適におひとりさま時間を満喫している猫1匹を発見。
寺務所出勤より‶重ね座布団の虜‶になってしまったというの?
あまりにも寂しいじゃないか、タビーよおお(;´д`)