お盆中の4日間、ご先祖さまやご縁のあった御精霊が集いとっても賑やかだった我が家の「精霊棚」。
(精霊棚2022。ポイントはごっちゃり感で陽気に賑やかに。)
16日の送り盆を済ませて後片づけをすると
夢まぼろしのように跡形もなく今年の精霊棚も消えてなくなり、
「ああ、ご先祖さまはお帰りになったのね」を実感。
きっと精霊棚のご馳走をナスに積んで冥土へお帰りになったご先祖さまたちは
今ごろ里帰りの土産話に花が咲いていることでしょう。
(永代供養墓「天翔園」の合祀墓の阿弥陀如来像。今年もたくさんのお参りがありました)
朝から晩まで続いた3日間の過酷な‶棚経‶を乗り切った住職と、
住職不在のお寺の留守居と永代供養墓&水子さまを行ったり来たりの‶墓守‶に徹した私。
(弘智堂の裏山に広がる墓地。歴史を感じる古い野仏さまはひとつひとつがお墓。
野仏さまの見つめる方角には日本海が見えます)
お互いに忙しかった今年のお盆も終わりようやくお寺から解放~
ということで
16日の夕方から住職と「万燈みたま祭」開催中の新潟市内にある「新潟護国神社」へお参りに行ってきました。
数年前まで欠かさずお盆が終わるとお参りに行っていたのですがちょっと久しぶりの護国神社。
楽しみなのが新潟県に縁のある各界の著名人が描いた
戦没者を慰霊する「奉納雪洞(ぼんぼり)」の見学なのですが、
今年は住職の姉の旦那さんでフランス在住の画家TAKAさんこと水上貴博の作品が奉納されているのですねー。
さっそく探してみるとTAKAの雪洞はすぐに見つかりました。
こちらで~す。
3月からずっと日本に滞在している水上夫婦、
新潟滞在中に雪洞の絵を依頼され、用意されていた紙と筆でその場でさささっと描いたそうです。
柔らかな筆使いと淡くはかなくどこか哀愁をじる絵からは…
故郷に帰りたくても帰れなかった戦没者が思い描いた故郷の情景と望郷の想いを感じました。
他にも新潟県出身の有名人の雪洞も多数。
(長岡市出身のタカ派の論客、桜井よしこさん)
(冬期北京五輪の金メダリスト平野歩夢選手。そして新潟市出身の演歌歌手、小林幸子さん)
(新潟市出身の漫画家高橋留美子さんは実は住職の幼馴染。子供の頃よく西生寺に遊びに来ていたらしい)
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奉納雪洞を見学してから拝殿をお参り、
敷地内に点在している戦没慰霊碑も手を合わせて回りました。
(学徒出陣で戦死した明大の学生を祀る「明治大学戦没学徒忠霊殿」も新潟護国神社にあります)
(過酷なノルマ付重労働、飢え、極寒、絶望のシベリア抑留で亡くなられた方を追悼する慰霊碑)
(軍馬の慰霊碑。戦争に駆り出されて犠牲となったのは人だけではありません。戦後軍馬の復員はゼロ)
(軍犬の慰霊碑。靖国神社には軍鳩(ぐんきゅう)の慰霊碑もあります)
(これがあの「さざれ石」だそうです)
世界の認識としては「日本の終戦日」はミズーリ号停戦協定(降伏調印式)の9月2日とのことですが、
日本では玉音放送があった8月15日を「終戦の日」としています。
全ての死者を偲ぶ日本伝統行事のお盆と重なる8月15日が終戦の日で良かったなと私は思います。
(雑草が1本も生えていない!!神社参道脇に広がる芝生の美しさに目を奪われた私)