ブルーインパルスが観桜会開催中の上越市高田城址公園上空を飛んで観客を湧かせた4月10日。
気温26度を超える季節外れの初夏の陽気で…
宝物堂前にある西生寺唯一のソメイヨシノがいっきに満開になりました。
控えめに数輪が開花したのが4月8日朝。
満開を迎えたのが10日。今年はあっという間でした。
桜の下に立つと、こんなにどこに居たの?と思う位たくさんのだんご蜂が蜜を求めて集合していて
花から花へ忙しそうに蜜を吸って飛び回るブ~ンブ~ンという音がかなり賑やかです。
駐車場から眺めると宝物堂をはさんで右側が満開の桜、左側が満開の木蓮と
1年で今の時期だけおめでたい感じの「紅白」が出現するこの景色を毎年楽しみにしています。
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そして宝物堂の桜が満開を迎えたこの日はめったにない珍現象もみられました。
水子さまエリアにある越冬した「藤棚」の乾燥して固く熟した藤の‶さや‶が、
初夏の陽気で…
クラッカーを鳴らしたようなパーンッ!!
という大きな乾いた音を境内中に響かせながら次から次へと一斉に弾けまくり始めたのです。
1日中、何度も何度もパンパンカンカン鳴り響いていて
「いったい何の音だろう?」
と思っていたら、たくさんの藤のさやがいっせいに弾ける音なのでした。
で、夕方、水子さまエリアは弾けたさやと種でこんな状態に…
固いさやがツイスト状にくるんとのけぞりながら弾けて
ツイストの回転力で四方八方に器用に種を飛ばしている光景は不思議すぎました。
まるで時限装置のような、
あるいは「この時を待っていた」かのような物言わぬ藤の意思さえ感じました。
30年暮らしてきて今回ほど1日で大量の藤のさやがいっせいに弾けたのは初めてでした。
(怪音&ツイスト回転のキケンな藤のさやが飛んでこない安全圏の対岸「客殿」から、
いつもと様子が違う異変がいっぱいの藤棚を警戒パトロール中のおてら猫タビー)